
天皇賞(秋)は、藤沢厩舎の三連覇でした。しかもペリエ騎手は去年のシンボリクリスエスに続く2連覇。常に良いところまで行くのに、最後の最後で勝ちきれないゼンノロブロイ。今回も同じだろう、しかも人気してるから馬券的においしくない、と思ってこれが来たら仕方ないと思って切った一頭でしたが、今回は完勝。馬場が災いしたのか、ツルマルは伸びてきても4着まで、テレグノシスにいたってはどこにいたのかわかりませんでした。今日はさすがに開門時点では不良馬場でしたからね。これで安田記念のときみたいに内はボコボコ、外はまだまし、とかだったらまた違ったのでしょうけれども、秋の天皇賞の時期は綺麗な緑の芝ですから。今回はもうその時点で完敗です。1着はまああってもおかしくない、1番人気の馬でしたし、ようやく勝てたな、といった感じ。


が!2着がダンスインザムード(上の写真の左)だったんですよ~。当然3歳牝馬、斤量は54キロになるとはいえ、秋華賞でも馬券の圏内にさえ入らない馬が、中1週で天皇賞を好走するなどとは誰も思わず、私の持っていた日刊競馬でも付けられていたのは△1個だけ。今まで抜けた1番人気を譲ったことのない馬ですが、今日は17頭中13番人気。複勝で10倍以上もつくオッズだったのに、坂の上ぐらいで仕掛けられて、まるで別の馬のように先頭に立ち、そのまま伸び続けました。最後こそ追い込んできたロブロイにあっさり抜かれましたが、「ダンスインザムードが先頭!ダンスインザムード先頭です!」という実況中継に、場内一瞬凍り付きましたよ。ここでこれだけ走れるなら、なんで秋華賞勝てないの。ある意味「叩き2走目」だったわけですが、クラシック(4着)を叩いて天皇賞2着。すごい牝馬です。それに馬券的にも難しい牝馬ですね。ちょっと時計のかかる馬場で、どちらかというと先行有利、展開もはまり、そして何よりジョッキーの腕の差ってことなのかなあ。っていうか、今回のメンツは3歳牝馬よりも下ってことですか。
3着にはアドマイヤグルーヴ(写真右)が飛び込んできて、三連複3万、三連単20万馬券でした。そりゃあGIだと好走しても勝てない馬→3歳牝馬→4歳牝馬なんて想像もできないですよ。まあ騎手がペリエ→ルメール→武豊ですから、そっちで買おうと思えば無理じゃないかもしれませんけど。そうそう、今回は3着まで全部サンデーサイレンス産駒でしたね。やっぱり競馬って難しい。
というわけで、「こんなの買えるわけない」と思うと同時に、あまりに思ってたのと違う展開、かすりもしない馬券に、逆にすかっとしました。
