2007年5月20日日曜日

[2007年オークス]オークスレコード更新&勝春騎手海外GI制覇!

フジビュースタンド(多分3割くらいの人はフジヤマスタンドだと思ってるとみた)の面目躍如で、直線から綺麗に富士山が見えた2007年オークスデーは、朝から荒れ模様でした。堅そうに見えた1レースから馬連が万馬券。その後も馬連10万馬券が出るなど、本命が来てもヒモが最低人気、みたいな無茶なレースが続きます。6Rにタイガーマスクが登場したものの(馬名がタイガーマスクで、メンコがタイガーマスクだった。負けたのはあのメンコのせい?(笑))、派手に負けてくれたりもしました。

なんかここまで荒れるとメインは案外誰もが納得するような着順に収まるんじゃないかと思い始めたお昼休み。ダイワスカーレットの突然回避で、土曜日までいろいろと馬柱表を見ながら検討した結果、ローブデコルテがよさそうかも、と思ってローブからの馬連(ベッラ以外は人気薄へ)+ベッラレイア1頭軸の三連複を買うことにしたのです。荒れる荒れると言われてるけれど、やっぱり重賞で好走する馬と、頭数合わせで出走できた馬との差は大きいと思ったのもあります。他のレースはもう諦めて、早めにオークスを買ってレースを待ってました。

ただそれでも、何が逃げるのかなー、まあ何が逃げたとしてもスローになりそうな感じが・・・と思ってました。アマノチェリーランは距離不安があるし、大外枠のザレマが無理にペースを上げたりしないだろう(今までの時計でも、それほど速いレースが出来るとは思えない)、アドマイヤスペースは、馬体重からも鞍上からも、そんな無茶なレースはしないのでは・・・というのが私の、そして恐らく大方の予想だったと思います。が、逃げたのは最内枠のスマートストーム。しかもダービーかよと思えるようなハイペース。1000m通過が1分を切り、しかもその後も1F13秒台に落ちることは一度もなくレースは進みました。昨日のGCの「明日のレース分析」で、誰かが「ハイペース」と予想し、「え、ハイペースですか?」と司会者からもツッコミ入ってましたが、あの予想家の方、恐れ入りましたという感じ。

しかも、最後方に位置すると思われていたベッラレイアが案外好位にいたのです。ザレマをぴったりマークという感じで、前から5頭目あたりを進んでいました。人気馬2頭、特に切れる脚を持っているベッラレイアが前にいるわけですから、余計にペースが厳しくなったというのもあるかも。ローブデコルテはそのベッラレイアをさらにマークするような場所にいましたが、直線向いたときは結構後ろになっていました。そして、さあ追い出そう、というところで外からミンティエアーに見事に進路をブロックされたのです。まるでフローラステークスのベッラレイアを見ているよう。その間に、比較的前につけていたベッラレイアが先頭に立っていました。



ただ、3年連続オークスで連に絡んでいる福永騎手、そう簡単に諦めません。大外に持ち出して、再度追い出し、猛然と追い込んできました。



最後は内外離れてのハナ差の争い。ベッラレイアが勝ったか・・・と思いましたが、最後の最後でローブデコルテが差しきってました。最初見てたときは、ベッラレイアが優勢かと思ってたんですが、スローで見るとローブデコルテが微妙に出てる感じ。場内から「あーあ」と「うぉー」が混じったような歓声。

三連複は切ったラブカーナが買っていたミンティエアーを差しきって3着に入線したため、馬連だけ。見事にガミりました(笑)。っていうか蛯名騎手、勝ち馬をブロックしておきながら、その馬に外から差しきられ(写真を見ると、ローブデコルテが外から追い込んできて、びっくりしたのか、そっちを振り返ってるんですよね<蛯名騎手)、しかももう1頭に差されるなんて・・・あーあ。

タイムは2分25秒3のオークスレコード。専門紙でも良馬場で2分27秒台くらいの予想だったし、今までのオークスレコードは2分26秒1ですから、ものすごい記録が出たことになります。馬場が良かったのもありましたが、最後方に負けたスマートストーム@長谷川騎手が、見事なラビット役を果たしたのがまずひとつ。そして、負けたとはいえ、中ほどよりも前にいたベッラレイアが最後まで伸びるという強いレースをしたのも要因かと思います。ベッラレイアの上がり3Fは35.0。34秒台の脚が使えたのは、後方にいた馬だけでしたし、ほとんどの馬が36秒台でしたから、相当強いと言えるのでは。後方一気しか出来ないと思ってたけど、こういうレースが出来て、ちゃんと最後まで伸びることができるのならば、今後も期待できそうですよね。ほぼ完璧なレースをし、もうあと一完歩で勝てるというところで、自分より人気の無かった馬にほんのちょっと差されちゃうところが、ナリタトップロード産駒っぽいかも。愛される名馬になりそうな予感。

さて、来週は競馬の祭典・日本ダービーです。桜花賞4着だったローブデコルテがこんなレースをしたことで、ウォッカも面白いかもしれないですね。ただ2400mにもなると、さすがに3歳でも牡馬牝馬の差は大きいというか、斤量差あってもややつらいかなーという気はしてるのですが(ちなみにダービーレコードは2:23:3)、ダービーだけに夢に賭けてみたいという気もちょっとあります。まあフサイチホウオーはやっぱり強いと思いますけど、サンツェッペリンや、ヴィクトリー(ただ、お兄さんも東京で走ったというイメージが無い・・・)、そして面白いかなと思っているのが、青葉賞組。ヒラボクロイヤルはもちろん、あの900万馬券を演出した内田騎手が乗るというトーセンマーチや、前走不利のあったフィニステールも、まだ経験が浅い代わりに大負けをまだしていないのもあって、期待してます。

(追記)
そして、今、シンガポール航空国際競走が終わって、シャドウゲイト@田中勝春騎手が完勝しました。去年1着だったコスモバルクは、粘りに粘って2着。日本馬のワンツーフィニッシュでした。GIを139連敗していた勝春騎手、今年は年男だそうですが、クラシックだけじゃなくて、国際GIを勝ってしまいましたよ。シャドウゲイト、本当に強かったです。次は宝塚かな。去年バルクが帰ってくるまでに大変でしたから、まずは2頭とも無事に帰ってきて欲しいです。

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