2004年12月26日日曜日

やっぱり古馬は強かった

今年も中央競馬最終日がやってきました。去年と同様、中山競馬場で観戦です。


グランプリ2004


今年の有馬記念はなかなか面白いメンツでした。GI馬も多かったのですが、それ以上に確実にこいつは来るだろう、と言うのが無く、どの馬もそれぞれ弱点あり、強みあり、ペースも読めずの難しい一戦。ただこういうときって、終わってみれば「ああ、やっぱり」ってことが多いんですよね。本当に強い馬が勝つというか。

まずは前哨戦。皐月賞と同じ芝2000mの新馬戦(去年ダイワメジャーがデビューして2着だった)と、ホープフルステークス(去年はエアシェイディが勝利)という来年に向けた2歳馬のレースもそれぞれ手に汗握る展開。私の勝敗は1勝1敗。特にホープフルステークスは石橋脩騎乗のカンペキ(という名前の人気薄馬の)単勝に賭けてたのに、最後の最後でハナ差差しかえされました・・・アンカツ・・・(T_T)。有馬記念発走の時間には、相方とともに既に喉がかれてる状態(笑)。

さて、立錐の余地もないほど埋まった人々が歓声を上げる中、いよいよ有馬記念のファンファーレです。ゲートの中がターフビジョンに映し出されるのですが、2番のピサノクウカイが、同厩舎のゼンノロブロイを隣に発見して彼が気になる様子です。「あれ、ロブロイ先輩、一緒に走るんすか?」という感じで、ずっと最内を眺めている隙にスタートが切られました。当然ピサノクウカイは出遅れて、最後方からの競馬です。「あちゃーやっちまいましたよ、ロブロイ先輩」とか思ってたのでしょうか。


逃げろ!タップ


ゲートの出の良かったタップダンスシチーがそのまま先頭に立ちました。ロブロイ、デルタブルース、ヒシミラクルなどGI馬の後ろからのプレッシャーにもタップは何のその。かなり速いペースで飛ばし続けました。まるで「ついてこられるこられるなら、ついてきな」と言わんばかりの逃げ方。2周目の4コーナーを曲がった時点でヒシミラクルが脱落、デルタブルースも坂の前で脚が上がりました。後ろにいた馬もそれほど余力が残っているわけではなく、最終的にタップに食い下がったのはやはり2億円のボーナスがかかるゼンノロブロイ1頭。坂からゴールまでのラスト200mは、この2頭のマッチレースでした。人気の2頭のデッドヒートに、実況も会場も大興奮状態。最後の最後でロブロイが1/2馬身離してゴールしましたが、タイムはなんと2分29秒5。シンボリクリスエスが去年作ったレコードタイムを1秒も縮めてしまいました。


明暗


ホントすごいレースでしたよ。ちょうどこの日はテンポイントメモリアルがあったのですが、テンポイントとトウショウボーイのデットヒートもこんな感じだったのかなあと思ったのでした。私の中では「今年の秋は3歳馬が強い」と思ってましたが、結局ゼンノロブロイは一度も3歳に負けませんでしたし、ゼンノロブロイにここまで真剣勝負で挑めたのは、タップダンスシチーだけでした。きっとこの直線200mの映像は、競馬史上に残るのでしょうね。


秋古馬GI3連覇。


レース後には、毎年恒例有馬記念回顧と、今年一年お疲れ様のイベントがありました。そこで「ゼンノロブロイは本当はどの距離が一番合うんでしょうね」と聞かれたペリエ騎手は、「チャンピオンはどんな距離でも勝てる」と言ってました。是非来年は春の天皇賞、そして高松宮記念、マイルCSとあらゆる距離に挑戦して、GI総なめにして欲しいものです。いや、マジで。

タップも7分の出来と言いながら、あれだけの横綱レースができるのですから、来年も楽しみ。現役続行ということらしいですから、またゼンノロブロイとの一騎打ちを見たいものですね。次会うとしたら、宝塚記念でしょうか。今度はタップのホームグラウンドでというのも一興です。

2004年12月23日木曜日

有馬記念(GI) 枠順発表

[1] 1  ゼンノロブロイ   牡4  57.0  ペリエ  
[2] 2  ピサノクウカイ   牡3  55.0  藤田 伸二
[2] 3  ハイアーゲーム   牡3  55.0  吉田  豊
[3] 4  コスモバルク    牡3  55.0  五十嵐 冬樹
[3] 5  ハーツクライ    牡3  55.0  横山 典弘
[4] 6  シルクフェイマス  牡5  57.0  四位 洋文
[4] 7  ユキノサンロイヤル 牡7  57.0  柴田 善臣
[5] 8  ダイタクバートラム 牡6  57.0  武   豊
[5] 9  タップダンスシチー 牡7  57.0  佐藤 哲三
[6] 10  デルタブルース   牡3  55.0  ボニヤ 
[6] 11  ヒシミラクル    牡5  57.0  角田 晃一
[7] 12  グレイトジャーニー 牡3  55.0  小牧  太
[7] 13  ツルマルボーイ   牡6  57.0  蛯名 正義
[8] 14  コイントス     牡6  57.0  岡部 幸雄
[8] 15  アドマイヤドン   牡5  57.0  安藤 勝己

今年も最後の大一番の時期がやってきました。天皇賞(秋)・JCの勝ち馬、菊花賞馬、宝塚記念勝ち馬、JCダート2着馬、去年の宝塚勝ち馬、ダービー2着・3着馬、そして地方の星と、こうして並べるとグランプリらしいメンツがそろいましたね。ダービー馬と牝馬がいないのが非常に残念ですけど、まあ仕方ないか。お天気も良さそうなので、良いレースを期待。

さて、今回の勝負はゼンノロブロイとタップダンスシチーの取捨が問題。ロブロイのほうは、「ジャパンカップを好時計で連対した馬は有馬記念で勝てない」というジンクスを、ジンクス破りが得意な藤沢厩舎が破れるかどうか。何しろ年度代表馬と2億円ボーナスがかかってますからね。そして春の時点では現役最強と呼ばれたタップは、フランスへの無理な輸送で調子を落としてるようで、良い話が聞こえてきません。とはいえ、もしかしたら過剰人気でマークされるのを嫌がって脚を隠してるだけ、って可能性もあるのであっさり切るのも・・・。ロブロイは最内っていうのもちょっと。タップはなかなか良い枠を引いたのでは。

そんな中、私の中の「菊花賞馬は強い」という信念から、ヒシミラクルとデルタブルースには期待。特にデルタブルースは鞍上の強化で、勝ち負けレベルだと私は思ってます。シルクフェイマスも、春の時点の状態に戻ってれば好走も可能でしょう。あとはツルマルボーイ。忘れた頃に外から飛んできそうですし。同じく追い込みのダイタクバートラムはステイヤーズSのときのあの差しが忘れられない。しかも鞍上は武豊。うーん、考えれば考えるほど迷うな~。でもやっぱり有馬記念ですから。夢を買いますよ。

2004年12月12日日曜日

[今週の競馬]とれた!けどヤスヤス

久々の中山競馬場だったのに、今日はあいにくの天気でした。すんごい寒かった~。昨日はあんなに暑かったのに。途中少し晴れ間が見えるような時間帯もありましたが、全体としてどんより。写真撮るのもかなり苦労しました。







今日のメインは朝日杯です。クラシックを狙う超良血馬たちは、中山マイルという中途半端なこのGIを使わずに春の距離の長いレースに向かうようで、マイルまでしか持たないであろう、微妙な16頭の参戦。先日の枠順発表のときに書いたように、ストーミーカフェに注目して、そこから数頭に流した馬連を買ってたのですが、ストーミーカフェは2コーナー辺りで持って行かれ加減ながら先頭にたって、そのまま直線まで粘り続けました!直線で、私は「逃げろー逃げろー」と大騒ぎ。最後はマイネルレコルとに差されてしまいましたが、レコルトのレコード勝ちを後押ししたのは、ストーミーカフェの10秒台の足を2回も使った逃げに他なりません。幸いレコルトは流した先に入れてたので、馬券は取れたのですが、相変わらず朝日杯は堅い決着ですね。。。


勝った!



デビュー戦から強い勝ち方をして、前走の京王杯では圧倒的一番人気に推されながら、出遅れ、直線も伸びずに5着に終わったマイネルレコルト。「出遅れだけが前走の敗因」という後藤騎手のコメントを証明するような強いレースでした。マイネルの馬なので、春も無理に使うような気がするのですが、どう考えてもマイルまでの馬だと思うので、NHKマイルに向けて調整して欲しいですね。すんごいやんちゃな感じの馬で、レース後の表彰式のときも片時もじっとせず、動き回ったり、飛び跳ねたり。あまりに暴れるので、せっかくのフード?もずれまくり。ずれると今度は「直してよ~」とばかりに止まる。まだ2歳だな~という感じでした。







今日は安いところばかり3つほど当てて、何とかプラス収支に持ち込めました。間に武豊騎手の年間200勝、柴田騎手の通算1500勝とかあって、ウィナーズサークルの前で、ターフィー人形を投げてくれないかと待ってたのですが、強烈アピール(言い過ぎ)にも関わらず、投げてくれなかった・・・(T_T)

さて、再来週はとうとう今年最後の大一番有馬記念。今年は秋の中距離古馬GI総なめ状態のゼンノロブロイvs他路線組と言った感じ。コスモバルクが中山に変わって勝てるかどうか。春のグランプリホースであるヒシミラクル、タップダンスシチーの芦毛2頭が冬のグランプリも制覇できるか、あるいは新しいスターホース誕生となるのか、大変楽しみ。デムーロ騎手が今日のレースで降着になってしまったので、再び鞍上問題も浮上しそうですし。これで馬券も勝って、良い気分で年越ししたい私なのでした。

2004年12月10日金曜日

朝日杯フーチュリティステークス 枠順確定

[1] 1  コパノフウジン   牡2  55.0  小野 次郎
[1] 2  ペールギュント   牡2  55.0  小牧  太
[2] 3  テイエムヒットベ  牡2  55.0  熊沢 重文
[2] 4  スキップジャック  牡2  55.0  勝浦 正樹
[3] 5  セイウンニムカウ  牡2  55.0  田中 勝春
[3] 6  メジロスパイダー  牡2  55.0  木幡 初広
[4] 7  マイネルレコルト  牡2  55.0  後藤 浩輝
[4] 8  ストーミーカフェ  牡2  55.0  四位 洋文
[5] 9  シルクネクサス   牡2  55.0  柴田 善臣
[5] 10  エイシンヴァイデン 牡2  55.0  デムーロ 
[6] 11  サクセスドマーニ  牡2  55.0  藤岡 佑介
[6] 12  マイネルハーティー 牡2  55.0  武   豊
[7] 13  エイシンサリヴァン 牡2  55.0  吉田  豊
[7] 14  ローランコングレ  牡2  55.0  ボニヤ  
[8] 15  ディープサマー   牡2  55.0  藤田 伸二
[8] 16  マルカジーク    牡2  55.0  蛯名 正義

えー金曜恒例、枠順発表です。牡馬は少しわかりますよ。なんといっても今回注目は、初めて中山に来るんじゃないかと思われる藤岡君(笑)。この前京都に行ったときに見てるんですけどね。1年目で新潟開催リーディング、秋に入ってからも関西で穴があくと必ずと言っていいほどからんでいる彼。今回は減量の恩恵は無いのでちょっと苦しいかもしれませんが、どんな騎乗をしてくれるのか楽しみです。2歳馬はレースごとに変わってくるので、やっぱり当日の気配とジョッキーですかね。中山大得意のデムーロとかは要注意だし、スキップジャックが再び、てのもありそう。ペールギュントは前走強かったですが、馬体も減ってたし、再び輸送でもうおつりは無いんじゃないかと思ったりするのですが、これも当日見てからかな。どっちかっていうと、夏の2歳重賞からしばらく間をおいてるディープサマーとか、ローランコングレとか、ストーミーカフェとかがどのくらい成長してるか気になりますね。特に今年、個人的にアドマイヤベガ産駒に注目してるので、ストーミーカフェを見るのは楽しみです。

ボーナスも無事出たし、家賃とレンズの分を除いても少しお釣りがあったので、有馬記念に向けて増殖させよう(笑)。

2004年12月5日日曜日

惜しい!と思ったら負け

昨日のステイヤーズSは、馬柱表とにらめっこで、結局ダイタクバートラムを1頭軸に、3連複5頭ボックスにしたのです。2着のグラスポジションは買ってたけど、3着のテイエムジェネラス買ってなかった・・・。4着のダディーズドリームは穴狙いで買ってたんですが。テイエムが入ってこなかったらどっかんだったのに、最後の最後でさらに人気薄の馬に差されるなんて。

そして今日の本命はアンブロワーズ。前走は2歳牡馬を相手に函館2歳ステークスで快勝してる根性はすごいと思ってたもので。しかも4ヶ月ぶりとはいえ、輸送してプラス22キロ。その図太い神経が良いです。

で、超人気のラインクラフトは確かに強そうなのではずせず、2着付けにして馬単で買ったのです。同時に武豊騎乗のライラプスとアンブロワーズ、ラインクラフトの3連複も1,2,3番人気にもかかわらず結構ついてるので買っておきました。結果頭差2着がアンブロワーズ、3着がラインクラフトでした・・・。1着はユタカはユタカでも吉田豊騎乗の関東馬ショウナンパントルで、馬連でも80倍、馬単は200倍以上つきましたよ。ユタカ君は東西ともに私の馬券をきっちり邪魔してくれます。残念~。

でも2歳で輸送し、このレースを勝った関東馬は強いそうなので、これから上位2頭は楽しみですね。特にアンブロワーズはこれからも追いかけますよ。いつか東京で会おうぞ>アンブロワーズ。

一方中山のメインは秋華賞で私の邪魔をしてくれたウィングレットが快勝。去年の3歳は前評判だけでしたが、今年の3歳は並でなく強いですね。天皇賞は2着が3歳牝馬、マイルCSもそのダンスインザムードが2着になり、ジャパンカップも2着3着が3歳。普通の重賞なんて3歳が3着以内に入るのは当たり前で、先週の京阪杯も相手が弱かったのもありますが、掲示板を3歳馬が独占。最後の古馬GI・有馬記念が残ってますが、3歳馬がどれだけ活躍するのか楽しみです。この世代が育っていって競馬を盛り上げてくれると嬉しいですね。

来週は朝日杯。2歳のGIはいつも相性悪いのですが、今度こそ。

2004年12月3日金曜日

ステイヤーズS (GII) 枠順確定

[1] 1  ラヴァリージェニオ せ5  57.0  岡部 幸雄
[2] 2  コスモステージ   牡3  55.0  田中 勝春
[3] 3  ゴーウィズウィンド 牡5  57.0  蛯名 正義
[3] 4  ワンダードリーム  せ3  55.0  北村 宏司
[4] 5  テイエムジェネラス 牡5  57.0  ボニヤ  
[4] 6  ハイフレンドトライ 牡4  57.0  小林 淳一
[5] 7  ダイタクバートラム 牡6  57.0  デムーロ 
[5] 8  マイネルエスケープ 牡6  57.0  勝浦 正樹
[6] 9  グラスポジション  牡5  57.0  吉田  豊
[6] 10  ハッピールック   せ6  57.0  ペリエ  
[7] 11  エリモシャルマン  牡5  57.0  池添 謙一
[7] 12  ダディーズドリーム 牡5  57.0  江田 照男
[8] 13  チャクラ      牡4  58.0  後藤 浩輝
[8] 14  メイショウカチドキ 牡4  57.0  四位 洋文

平地の最長距離(3600m)重賞、ステイヤーズステークス。ジャンプも無いのに4分近いマラソンレースで、実況も毎年苦労してるんじゃないかと思ったりもするのですが、さてさて。

前にも言ったように、私の中でチャクラは特別な存在。しかも「去年の同レース勝ち馬は無条件で狙え」という私の中の格言があるので、叩き3走目で目を覚ましてくれることを願って狙いたいと思います。ただ斤量も背負わされるからなー。斤量が一気に1.5キロも減るダイタクバートラムはやっぱり怖いですね。あとアルゼンチン共和国杯で人気が集中したけど惨敗したグラスポジション。乗り替わり(でも吉田豊じゃあんまり関係ないかな)でどうでしょうね。あとは一気にオープン入りしたメイショウカチドキ。あとは3歳馬が強いから、3歳馬、と思ったけど、ちょっといまいちな2頭ですね。。。

うーん、意外と微妙なメンツで、しかも3600メートル初距離ってのがほとんど(いつもそうだけど)。馬柱表見ながらゆっくり考えよう

阪神ジュベナイルフィリーズ (GI) 枠順確定

[1] 1  カシマフラワー   牝2  54.0  松永 幹夫
[1] 2  エリモファイナル  牝2  54.0  内田 博幸
[2] 3  ラインクラフト   牝2  54.0  福永 祐一
[2] 4  マイネデセール   牝2  54.0  木幡 初広
[3] 5  ショウナンパントル 牝2  54.0  吉田  豊
[3] 6  アンブロワーズ   牝2  54.0  ホワイト 
[4] 7  ハギノコマチ    牝2  54.0  藤田 伸二
[4] 8  テイエムチュラサン 牝2  54.0  小池 隆生
[5] 9  エイシンハッピー  牝2  54.0  幸  英明
[5] 10  ジェダイト     牝2  54.0  柴田 善臣
[6] 11  ミラクルコンサート 牝2  54.0  和田 竜二
[6] 12  リヴァプール    牝2  54.0  川島 信二
[7] 13  クロユリジョウ   牝2  54.0  池添 謙一
[7] 14  デアリングハート  牝2  54.0  武 幸四郎
[7] 15  モンローブロンド  牝2  54.0  安藤 勝己
[8] 16  コスモマーベラス  牝2  54.0  長谷川 浩大
[8] 17  ライラプス     牝2  54.0  武   豊 
[8] 18  キャントンガール  牝2  54.0  デムーロ  

去年の勝ち馬はヤマニンシュクルでした。彼女は桜花賞3着、オークス5着、秋華賞2着とそこそこ活躍しています。テイエムオーシャンなんかも勝っているレースなので、今後の馬券検討する上で必見のレースと言えるのでしょう。。。

が、私関西の新馬戦(しかも牝馬)まで覚えられるほど記憶容量が大きくないのです。馬名見ても全然知らないし。夏場の北海道シリーズでデビューして、その後東京・中山で走っていない関東馬も良く知りません。というわけで、このレースは多分見てるだけ・・・になりそうな感じ。前2走が衝撃的だったラインクラフトが人気になりそうなのかな?