そしてちょっと早めに切り上げて、今日はまた朝から競馬場ですよ。何しろえんどさんまで「ああ、なんかCMでやってたねぇ」って言ってたゴールデンジュビリーデーですからね。ただ、去年のジャパンカップを考えると天皇賞と同じくらいの気合いで十分かと、始発で府中に向かったのです。
・・・甘かった。
5時半過ぎに西門に着くと、既に天皇賞のときより沢山の人が並んでいます。今日はお天気も良いし、何しろ2つのGIが同日開催なのは史上初。もちろん出走馬に人気のコスモバルクがいることや、小川直也や和田アキ子がゲストで登場するという宣伝効果もあったのでしょう・・・しかし。
6時過ぎになって、いつものようにJRAの人々が開門準備を始めながら、かなり並んでいることに戸惑っている様子。8時開門と言ってますが、既にそのときには私のところから最後尾は見えなくなっていました。結局8時に開いたのですが、そのときは府中本町の駅(西門から徒歩10分弱)まで人が並んでいるとのアナウンス。危険なので絶対に押さないように・・・って言われても。怖いんですよ。ヨン様の騒ぎなんて目じゃないですよ。8時の開門で、なんとか私も無事入場できましたが、途中警備員が倒されて失神してるし。
いつもの場所を確保して、ほっと一息。相方に「早く来た方が良い」と連絡して周りを見ると、もうダービーのときのような混雑です。しかもダービーのときのように慣れてない人が多くて、投票所の券売機も並んでるし。。。

と、大変な一日でしたが、やっぱりGI2レースっていうのはすごいですね!まずは10レースのジャパンカップダート。本馬場入場でドンが出てくると地鳴りのような声援と、「ドーン!」「ドーン!」という声。かなり笑えます。しかし!レースを勝ったのではアドマイヤドンではありませんでした。ローエングリンが作ったちょっと速めのペース。直線に向いて、ローエンはいっぱいになって開いた内を突き抜けてきたのがタイムパラドックスでした。そのローエンがタイムパラドックスに代わったところが馬群の向こうで見えなかったのですね。我々の周りは、坂を登り切ったところで突き抜けてきた社台の勝負服の茶色い馬、しかもゼッケンは二桁、というのでローエンが二枚腰を使ったと思いこんで、「ローエン!」「ローエン!」とローエングリンを応援してました。社台違いでした。さすがにあのペースで逃げて、さらにあれだけ伸びるのは1頭の馬にできる芸当ではなかった模様。アドマイヤドンは最後伸びたものの、今年も2着に終わりました。あまり人気のなかった馬でのGI勝利に鞍上の武豊騎手は非常に嬉しそうでした。

いつもならここで「ああ、今日も終わりか~」と寂しい気分になるのですが、今回はそうではありません。これからがメインイベントです。表彰式のあと、ジャパンカップの本馬場入場になりました。やはり心情的にコスモバルクに頑張って欲しいと思っている人々は多いようで、声援も大きい。そして、武騎手の同日GI2連勝を期待する声も聞こえます。和田アキ子が思った以上にでかい姿を現し、そして思った以上に低い音で国歌を独唱。いよいよジャパンカップのスタートです。
マグナーテンが逃げて、スタートのよかったコスモバルクが問題なく2番手につけます。ダービーの時に前の馬を無理矢理に抜いて、直線入り口で失速した馬とは別の馬のようです。直線を向いて追い出してから、外からポリシーメーカーに差されますが、100m辺りで再び盛り返しました。しかし勝ったのは馬場の真ん中を抜けてきたゼンノロブロイ。ゴール前100mのところで完全に突き放し、ペリエ騎手は勝利を確信して笑っていました。

コスモバルクが粘って2着。皐月賞以来のGI2着、しかも失速したダービーと同じ舞台での巻き返しはすごく価値がありますよね。ルメール騎手、すんごい若くてかわいい騎手さんなんですが、レースになるとものすごい強い。正に天才的。しかも天皇賞(秋)と同じ、ペリエ・ルメールのフランス決着でしたよ。やっぱり枠連5-5買っておくんだった。。。ロブロイは3着には入るだろうとロブロイ=ホウキパウェーブからすべての3歳馬に流した私でしたが、軸を間違えました。3着に来たのは確かに3歳馬でしたが、菊花賞馬のデルタブルースでした。菊花賞のときに「菊花賞は強い馬が勝つ」って言ってたのにぃぃ>自分。馬体重がかなり減ってたので、ホウキパにしちゃったんですよね。残念。ペリエ騎手はジャングルポケットで勝って以来、2度目の勝利。同じ藤沢厩舎のエース・シンボリクリスエスでは2年連続3着でしたから、ようやく勝てたという気分だったのでしょう、とても嬉しそうでした。

今年はこの11レースが最後。この後に12レースがあるともっと良いのですけど。というわけで、今年の東京競馬場とお別れです。来年の春にはいよいよ中央のスタンドが完成です。検量室がガラス張りで見られるらしいですし、席も増えるし、何より私がいつもいる場所からパドックに行ったり馬券を買ったりするのが便利になりそう。楽しみです。


そうそう、返し馬のときからレースじゃないところで面白い馬がいました。マグナーテンです。逆方向、ゴール側に一度行って、こっちに戻ってきたときに、カメラマンが列を作っているところでわざわざ外ラチに沿って走り、しかもカメラに興味を示して愛想を振りまく余裕。

彼は鞍上の名手・岡部騎手に導かれて速くもなく遅くもない絶妙なペースを作り出し、最後まで白熱したレースにしてくれました。結局直線は失速して14着でしたが、戦い終わって一言、、、で岡部騎手が
「いいペースメーカーだったでしょ?」(サンスポ)
・・・確かに。
さて、来週からは中山開催。しかも今年の有馬記念は天皇賞・JC連覇のゼンノロブロイ、そして宝塚記念とグランプリ連覇を狙うタップダンスシチー、地方の星コスモバルク、そしてJCDで2着のアドマイヤドンなどなどが有馬記念出走予定で、超盛り上がりそう。ホントはアドマイヤグルーヴに出て貰いたいけどな~。