2008年12月30日火曜日

2008年を振り返って

内閣が次々と変わり、リーマンブラザーズが潰れ、余波で国内でも倒産、失業が相次ぎ、そして黒人大統領の誕生が決まった未曾有の一年。競馬界でもパターンを覆すようないろんな出来事がありました。

今年のベストレースを選ぶなら、まずは天皇賞(秋)でしょう。ダイワスカーレットを応援してた私は残り200mで勝負を諦めましたが、最後の彼女の盛り返しには本当に驚きました。アンカツが同じくあそこで勝負を諦めずに最後の200m必死で追ってたら、勝ってたんじゃないかと思ったくらいです。まああの2cm差が、逆に有馬での勝利をもたらしたとも言えるかもしれません。

同じ年にこれだけ強い牝馬が2頭も出るなんて、これは見る側にとってもラッキーと言えるのではないでしょうか。今までスカーレットが出るレースにウオッカが出られなかったり、ウオッカが出るレースにスカーレットが出られなかったりして、対戦は久しぶりでしたが、昨年、私がベストレースだと思ったチューリップ賞の再現を目の前で見られたのが天皇賞(秋)だったと思います。

去年、この2頭が競馬界を盛り上げて欲しいと言いましたが、安田記念1着、天皇賞1,2着、有馬記念1着とこの2頭でここまで獲ってしまったというのは想定以上です。現役最強の2頭と言ってもいいかもしれません。でもしか言っても仕方ありませんが、前哨戦でエイシンデピュティに完勝したダイワスカーレットが宝塚に出ていたら、今年は牡馬の出番は無かったかも知れないですね。しかも今年は秋のGI6競走中、スプリンターズステークス、天皇賞、マイルCS、有馬記念と牝馬が勝ってしまいました。そう言う意味でも未曾有の一年だったと思います。

今年、ダービー、安田、宝塚、有馬と意外とビッグレースで当たったのに、全体の収支としては大幅マイナスだったのは残念(笑)。まあ何はともあれ最後でダイワスカーレットが勝ち、単勝が当たったのがよかったです。終わりよければすべてよし。来年はもう少しガンバロー。

2008年12月28日日曜日

[2008年有馬記念]牝馬の年を締めくくるのはやはり牝馬

今年の有馬記念は、レース後に引退式があるわけでもなく、ディープインパクトやウオッカ級のスターホースも不在、16頭のフルゲートも埋まらずに14頭立てということもあって、それほど混まないかなーと思っていたのです。が、逆にそれが面白かったのかもしれないですね。ダイワスカーレットが1番人気に支持されてはいましたが、「牝馬の一番人気ほどあてにならないものはない」とよく言われます。「過去10年で・・・」とパターンを探す予想法がありますが、過去10年どころか、37年間牝馬が有馬記念を勝ったことはありません。一方で中山大得意のマツリダゴッホ、ジャパンカップを勝ったスクリーンヒーロー、今回がラストランになるダービー馬メイショウサムソンなど他の役者も案外(失礼)そろってましたし、朝からびっしり人が入っていました。



今日は他のレースも面白くて、3Rの2歳未勝利戦ではケニアブラックが強い勝ち方をし、4Rのメンバーが揃った芝2000mの新馬戦は、牝馬のリコリスが勝利。ホープフルステークスも例年よりも良いメンバーだったと思いますが、こちらは人気のトーセンジョーダンが危なげなく勝ち、9Rのフェアウェルステークスは、芝からダートに替わって3連勝のウォータクティクスがこれまた次元の違う逃げ切り勝ち。来年に続く馬が見られて満足でした。

で、有馬記念です。枠順書いたときの懸念通り、カワカミプリンセスがちょっと減っていましたが、他はまあ想定内の範囲。アルナスラインは突然の路線変更だったということで調整が間に合わなかったのか、こちらはややゆるめでしたが・・・。やはりどの馬も一流馬。冬でもピカピカです。

私は予定通りダイワスカーレットの単勝1000円、そしてスカーレットからちょっと馬連、さらにスカーレット→スクリーンヒーロー、ゴッホ→スクリーンヒーロー、ゴッホの三連単という堅めの予想をしていました。

あっと言う間に発走時間。12万弱の入場があったという中山競馬場では、地鳴りのような歓声があがっていました。

スタートして、案の定内を見ながらスカーレットが出てきます。内では今年も横山騎手が意地悪しようとカワカミプリンセスを仕掛けていきますが、コーナーまでに決着がつかず、結局主導権はダイワスカーレットが握ることに。ただ、天皇賞での最後の伸びでスカーレットを信頼していた鞍上は、今年はここでペースをゆるめたりしませんでした。一方で直後に控える有力馬たちも先行抜けだしを得意とする馬が多く、また誰もがスカーレットは自分のペースで行けば止まらないことを知っているので、離してはいけないとぴったりとマークです。

1000m59秒台。レース後にペリエ騎手がインタビューで言っていましたが、「2500mとは思えないような」厳しい流れが続きます。2コーナーを先頭で回ったダイワスカーレットですが、私もさすがにちょっと速いのではと思ったのです。しかも3コーナー手前で2番手で待っている馬たちが仕掛け始めました。まずはメイショウサムソン。ただ彼はもうスカーレットのペースについていくのが精一杯。早々に脱落。続いて外からスクリーンヒーロー、マツリダゴッホら有力馬らが次々と4コーナーに向けてまくってきます。直線は本当に地鳴りかと思えるような大歓声。ただ「そのペースで走ってたら止まるだろう」と思われたダイワスカーレットの脚色は全く衰えません。スクリーンヒーローもマツリダゴッホも坂手前で脱落し、あとはもう独走態勢。道中、ずーっとプレッシャーをかけ続けられ、目標にされ、そして潰しにかかってきた決して弱いとは言えない牡馬たちをすべて返り討ちにして、先頭でゴールしました。ゴールしたとたん、歓声は「強えぇ」「化け物かよ・・・」という感嘆に。ダイワスカーレットの強さばかりが目立つレースでした。



今年のベストレースをあげるなら、天皇賞(秋)かこのレースだと思うのですが、逃げ馬が強いレースはやっぱりレース自体が締まって面白いです。しかも今回は特に有力馬たちがみんな勝負しようとしてたんですよね。どの馬の鞍上もダイワスカーレットは強いとは思ってたと思うのですが、強いとはいえ牝馬で、舞台は急坂が2度もある中山2500mで、血統的にも決して長いところが良いという馬でもない。一方で自分の馬なら中山は得意だとか、ダービー馬とか菊花賞馬でスタミナはあるとか、ある程度勝算はあったと思うのです。だから早仕掛けとは思えても、3コーナー手前とか、そんなところから勝負を仕掛けてきた。ところが思っていた以上にダイワスカーレットはしぶとく、その二段式ロケットは手強かった。アサクサキングスは見せ場なく最下位。ゴッホもまさかの12着。スクリーンヒーローも掲示板を確保するのがやっと。つまり、勝負をしようとした有力どころは最後の坂の前でもう力なし。すると勝負に出なかった最後方待機の馬の出番でした。なんと2着は14頭中14番人気のアドマイヤモナーク。そして3着はずりずりと後退していく有力馬をさばいて伸びてきた10番人気のエアシェイディ。1番人気の馬が勝ったのに、馬連300倍弱、三連単に至っては100万近い配当が出て、これまた場内ため息に変わりました。

ただ2センチ差と言われた天皇賞(秋)の敗戦のとき、本当に悔しかったので、すごい堅かった単勝以外はみーんな外れちゃったけど、すかっとしましたよ。これで今年の悔いは無くなったな、という感じです。ただ2センチ差で勝っていたら、年度代表馬の目もあったでしょうけど、有馬記念だけだと厳しいかな。



牝馬の有馬記念優勝は37年ぶり。今年は本当に「未曾有」の一年でしたね。

2008年12月25日木曜日

[枠順]2008年有馬記念(GI)

第53回 有馬記念(GI)
2008年12月28日(日) 中山10R 芝2500m
サラ系3歳以上 オープン (国際)(指定) 定量

1枠 1番 カワカミプリンセス 55 牝5  横山 典弘 496 (ー 2)
2枠 2番 ベンチャーナイン  55 牡3  柴田 善臣 500 (  0)
3枠 3番 コスモバルク    57 牡7  松岡 正海 518 (+ 4)
3枠 4番 エアジパング    57 せん5 藤田 伸二 450 (+ 6)
4枠 5番 フローテーション  55 牡3  ルメール  502 (+18)
4枠 6番 エアシェイディ   57 牡7  後藤 浩輝 490 (  0)
5枠 7番 アルナスライン   57 牡4  ペリエ   562 (+22)
5枠 8番 スクリーンヒーロー 57 牡4  デムーロ  495 (+ 9)
6枠 9番 メイショウサムソン 57 牡6  武   豊 525 (+ 9)
6枠10番 マツリダゴッホ   57 牡5  蛯名 正義 500 (+ 8)
7枠11番 ドリームジャーニー 57 牡4  池添 謙一 438 (+18)
7枠12番 アサクサキングス  57 牡4  四位 洋文 514 (+16)
8枠13番 ダイワスカーレット 55 牝4  安藤 勝己 508 (+10)
8枠14番 アドマイヤモナーク 57 牡7  川田 将雅 470 (+ 8)

ディープスカイもウオッカもいない有馬記念。されど有馬記念です。今年も盛り上がってきました。

ここはやはり予想でも何でもなく、ダイワスカーレットが強いと思ってる私です。外枠も既に経験してるし、逆にアンカツさんは外枠のほうが競馬しやすいんじゃないかと思ってるんですがどうでしょうね。これだけ外なら、最初から外から競りかけられることもなですし、2500mもありますし、フルゲートではない14頭の13番ですしね。馬格も力も差は無いのに、牝馬というだけで55キロというのもかなりおいしいです。JCは天皇賞の1,3着が2,3着だったわけで、素直に考えても敵はスクリーンヒーローだけだと思ってます。

そのスクリーンヒーローは勢いもあるし、鞍上もデムーロだし、怖いです。前につける脚もあります。ジャガーメイルも香港であわやというレースをしましたし、今年はなんだかんだとアルゼンチン共和国杯は良い馬が揃ってたんじゃないかと思うので、アルナスラインもおさえます。

調教後馬体重は大体みんな許容範囲。カワカミプリンセスが減ってるのがちょっと気になりますが、ここ半年「調教後の馬体重」を見てて思ったのが、「あんまり関係ない」ということ。逆にこれに惑わされて痛い目を見てるほうが多い気がします。。。

2008年12月14日日曜日

[2008年阪神JF]ブエナビスタ

阪神JFはブエナビスタから、中山のカペラSはビクトリーテツニーから買ってたのに、どっちもヒモ抜け。残念。素直に単勝買えばよかったですね。特にカペラSは。

しかし今年も強い牝馬が出てきて面白いです。調教映像見てて思ったのが、なんかディープインパクトみたいな走り方するなーということ。実際脚質も直線一気の末脚を繰り出すもので(私はどちらかというと先行型が好きなんですが)、これからの成長が楽しみです。

さてこれから香港の国際競走。今年最後の海外競走です。ジャガーメイルとか、応援してる馬も行ってるので楽しみ。

そして来週は朝日杯です。2歳牡馬は牝馬に増して全然誰がいるのか分かってないのですが、今度は単勝も狙おう。

2008年12月13日土曜日

[2008年中日新聞杯]デムーロ連覇

今年はさすがに飛行ポーズを決められるようなレースではありませんでしたが、デムーロ騎乗のヤマニンキングリーが優勝。3歳のクラシックでも注目してた馬なので、これからの予定を組む上でもここで勝てたのはよかったですよね。馬券はダメでしたが。

シンゲンは6着、オペラブラーボは4着。平坦、小回り、短い直線、という中京の特徴はこの2頭には向いてなかったのかも。どちらも十分重賞狙える馬だと思ってるので、これからも応援します。

そしてメジャー、スカーレットの妹、ブーケフレグランスもようやく1000万下を勝ち上がりました。牝馬限定でしたが、一時期全然ダメだった頃を思うと、パドックでもすごくよく見えましたし、勝ち方も先行抜けだしで「強い」と言えるレースでした。来年飛躍の年にしたいですね。このところ良い産駒に恵まれてないお父さんのためにも頑張れ。

2008年12月12日金曜日

[枠順]中日新聞杯(GIII)

第44回 中日新聞杯 (GIII)
2008年12月13日(土)  中京11R 芝2000m
サラ系3歳以上 オープン (混合)(特指) ハンデ

1枠 1番 イケトップガン   牡4  52   大野 拓弥
1枠 2番 ホッコーソレソレー 牡6  55   渡辺 薫彦
2枠 3番 ダブルティンパニー 牡6  53   上村 洋行
2枠 4番 シンゲン      牡5  54   藤田 伸二
3枠 5番 アサカディフィート せん1058   中舘 英二
3枠 6番 サクラオリオン   牡6  53   北村 友一
4枠 7番 ダンスアジョイ   牡7  55   秋山真一郎
4枠 8番 ヤマニンキングリー 牡3  55   デムーロ
5枠 9番 シゲルフセルト   牡3  53   川島 信二
5枠10番 パープルイーグル  牡6  52   藤岡 康太
6枠11番 オペラブラーボ   牡4  56   蛯名 正義
6枠12番 アルコセニョーラ  牝4  53   武士沢友治
7枠13番 フサイチアソート  牡3  54   和田 竜二
7枠14番 マイネルスターリー 牡3  53   丸田 恭介
8枠15番 マンハッタンスカイ 牡4  57.5 芹沢 純一
8枠16番 センカク      牡6  53   赤木高太郎
8枠17番 マイネルポライト  牡5  54   長谷川浩大

明後日はジュベナイルフィリーズなのですが、今週の私のメインはこのレース。オペラブラーボ、シンゲンとこのところ注目している馬が出ている上に、それ以外にもダブルティンパニーとか、ヤマニンキングリーとか、面白そうな馬が何頭かいるし、さらにハンデ戦。面白い一戦になりそうです。もちろん予想とか関係なくシンゲンとオペラブラーボを中心に流したいと思います。レース自体が結構楽しみ。

去年、ブーンをやって怒られた(過怠金を取られた)デムーロのゴールシーン。今年JCで見事勝利してウイニングランのときにブーンポーズをしてくれてました。JRA公式サイトの中日新聞杯の特設ページに、綺麗に翼を広げたポーズの写真が出てるんですが、怒ったけど、あまりにそのポーズが素晴らしすぎて写真としては使わざるを得なかったというところでしょうか(笑)。