坂下で、安藤騎手、内側の逃げる2頭を確認してるんですよね。わたしもこのときの勢いが良かったので、間に合え!差せ!と思ったのです。ホウオー=サンツェッペリンの馬連(最終オッズ300倍超)、そして「松岡がんばれ」の意味でサンツェッペリンの単複を持っていたわたしは、周りの歓声は全く聞こえなくなり、ホウオーだけに焦点が合っていました。
が!間に合わなかった・・・。最後でも安藤騎手、内側の2頭を見てるのですが、だめでしたねー。あまりにサンツェッペリンとホウオーに注目していて、勝ち馬のヴィクトリーが切れてました(T_T)

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勝春騎手、勝利インタビューで「勝ったか分からなかった」と言ってましたが、内を見た安藤騎手@フサイチホウオー、外を見た松岡騎手@サンツェッペリンのさらに内側で、田中騎手@ヴィクトリーは右手を挙げようとして、外のフサイチホウオーに気づいた、という感じでしょうか。わたしの300倍の夢はあっけなく破れ、サンツェッペリンの複勝だけになってしまいました。
ホウオーはやっぱり枠にやられたという感じ。安藤騎手はほぼ完璧なレースをしたと思いますが、それでも一度後ろに下げ、3コーナーから仕掛けて外に出す、という戦術を取らざるを得ませんでしたし、やっぱり中山の短い直線に急坂は、追い込みはつらいですよね。この日、安藤騎手は9Rのブレーブハートで、最後方から直線だけで追い込むというレースをして勝っているのです。もしかしたら、ホウオーが一度もやったことのない内の馬ゴミへ突っ込ませるのはやっぱり不安で、外に出しても届くかどうか、試したのかもしれません。見事に最後方から勝ったので本番も行けると思ったのでしょう。わたしはもう少し先行させるかと思いましたが、後ろに待機させましたからね。1番人気のアドマイヤオーラは、ホウオーをぴったりマーク(あまりに露骨でかっこわるいくらい)しましたが、勝負所で置いていかれちゃいましたね。
勝ちタイムは1分59秒9で、それほど悪くはありませんから、逃げた2頭は無理のない平均的なラップを刻んだということでしょう。ヴィクトリー、お兄さんのリンカーンがどうしても届かなかったGIをあっさりと獲ってしまいました。血統的には長いところも良さそうですし、ダービーも面白いかもしれません。ただ、今日一番強いレースをしたのはフサイチホウオーだったと思うので(それはもう、やっぱり3着だったお父さんのジャングルポケットや、同じ厩舎の先輩であるタニノギムレットのように)、ダービーはホウオーかなーと思うのですが。
とはいえ、牡馬クラシックの1冠目はヴィクトリーが獲りました。そして15年間GI勝ちから遠ざかり、中央GI139連敗という大記録を更新中だった田中勝春騎手にとうとう春がやってきました。今年から皐月賞はGIではなくJpnIになってしまいましたが、名前が変わったとたん、人気薄の馬で大金星をあげてしまうあたりがまた彼らしくて良いですね。馬連9万超、馬単10万超、三連複20万、三連単160万という大波乱に、単勝はともかく、その他の馬券がとれた人間はあんまり多くなかったとは思いますが、それでも勝春騎手の笑顔(わたしも彼の笑顔は結構好き)に大きな拍手が起こっていました。恐らく自分の持ち馬であるアドマイヤオーラに大金を賭けていたであろう近藤オーナーに(ヴィクトリーは近藤オーナーの奥さんの持ち馬)ぼこぼこ叩かれてましたが(笑)。
サンツェッペリンも惜しかったなー。逃げてる2頭は、坂下で止まるかと思いましたが、最後まで本当によく粘りましたよね。特にサンツェッペリンは、最初も無理に先手を奪いに行くという感じだったので、坂を勝ち馬と競り合いながら登ってきたときは、すごいな、そしていけるか?!と思いましたよ。でもハナ差で単勝万馬券が逃げていきました。
今日は何よりも勝春騎手、おめでとう!ですね。

さて来週から東京競馬場に舞台は移ります。横幅380m、延べ床面積17万平米という世界最大級のフジビュースタンドが完全オープン。そして22日にはダービー、オークス優勝ジョッキーによる「第13競走」が行われます。第13競走は賭けられないけれど、今からとっても楽しみ。もしかしたら今日の皐月賞よりも人が入ったりして。
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