皐月賞組も何頭か回ってきていたNHKマイル。直前の人気ではダノンシャンティとサンライズプリンスが人気を分け合う感じでしたが、実際のところ、ダノンシャンティは戦ってきた相手が違うかなぁとは思ってました。
実際違いましたねぇ。芝1600mの日本レコードになる1分31秒4というタイムは、昨日の東京のレースも高速だったから多少割り引く必要があるかもしれませんが、それにしても向こう正面で最後方(さらに後方の2頭はペースについていけてなかった)を走っているダノンシャンティがテレビに映ったときは、「あらーそこでいいの、アンカツさん」と思ったんですけどね。直線も大外回すし、「ムリかな、これは」と思ったら、前にいた馬をすべてごぼう抜き。1000m通過が56秒台という3歳マイル戦にしては速すぎるレベルで、どう考えても前が残るわけがなく、ダイワバーバリアンがいた辺りが良かったんじゃないかなーと思います。実際ダイワは先に抜けたサンライズプリンスの足がなくなったところを差して、勝てるかなというところまで行きましたが、その外を規格外の馬が抜けていったという感じ。ダノンシャンティは、たまたま後方にいたのと、ペースが異常だったのがラッキーだったとも言えると思いますが、最終的に上位に強いと思われていた人気馬が残ったこと、そして前残りが多かった今日の馬場状態を考えても、長い芝が覆っている大外をあの速度で走ったことで、ダノンシャンティの強さが際立ってました。ただ、すごく負荷のかかるレースでしたから、反動が心配かも。
久しぶりに牡馬が面白い世代というのは何度か書いていますが、今年こそ面白いダービーが見られそう。皐月賞馬ヴィクトワールピサはローテーション的にももちろん1番人気だと思いますが、このところ相性の良いNHKマイルを強い馬が勝ちましたし(しかもNHK→ダービーが得意な松国厩舎)、青葉賞を買ったペルーサも、東京2400mをすでに経験しているという意味では面白いでしょう。それに皐月賞組も掲示板に載った馬は大して差がなかったですし、今日リルダヴァルが頑張ったことを考えると、東京コースで一変する馬がいてもおかしくありません。面白いのは、おそらく3強として名前があがるだろう馬の馬主が、いままでGIに縁のなかった馬主ばっかりだということ。しかもダノンシャンティは、生産牧場がダーレーです。こんなところにも、いやこんなところだからこそ、経済構図が変わってるんだろうなあと思う今日この頃です。
いやー本当にダービー難しいですね。ただ、皐月賞前からダービーはペルーサと思ってたので、迷わないようにしなくちゃ。
2010年5月9日日曜日

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