今年で5年目の牝馬マイルGIは、このところ牝馬戦線には例年のように牡馬混合でも海外でも通用するような逸材が排出されているだけに、例年ものすごく人気な馬が出てくるレースですが、今年も海外GI帰りの実力馬ブエナビスタとレッドディザイアが出走して結構盛り上がりました(我が家の中では)。
ただ、今年の馬場は天候と同じく異常ですよね。いや、異常な天候の中、ダービーまで芝を綺麗に保たせるためなのかもしれませんが、外は伸び放題。前のこりとか、日本レコードとか、とにかく時計が速くて前が止まらないという印象があり、レースもそれを反映したものが多かったように思います。そういう意味では後ろから差してくるであろうブエナビスタにとってはやや不利なんじゃないかなーと思いつつも、先週のNHKマイルが最後方からの差し切りでしたからね。ああいう末脚が見られるか、わくわくしていました。
そして、思った通りの展開。先週と同じように1000m57秒台で通過、4コーナーを回った時点で、走っていた18頭が横にずらっと並びました。後方を追走していたブエナビスタは、レッドディザイアを前にみつつ、大外を走ってきましたが、先に抜けたのは、先行していたために、有利な内を走ることができた伏兵のヒカルアマランサス。ブエナビスタはものすごい勢いで伸びてきましたが、最後はうあー間に合うかーって感じで、スタンドの歓声もものすごかったです。ぎりぎり間に合わなかったかと思いましたが、スローで見たら最後きっちり差し切ってましたねえ。掲示板には写真判定にもならずに、1着に11番、2着に2番が点灯しました。

3着も内から伸びてきたニシノブルームーン。レッドディザイアはぎりぎり届きませんでした。3着以下は枠順とか、直線の位置取りとかでどうにでも変わりそうな感じでしたが、一頭後方から追走して、最後も不利な大外を飛んできたブエナビスタは本当に強いなあと思いました。こういう脚質の馬って、レースのペースが向いてなかったとか、馬場が前有利だったとか、いくらでも言い訳できるんですよね。だからあまり信用ならないというか、それならレースを自分で作れる先行・逃げができる馬が私は好きなのですが、ブエナビスタは必ず来るという意味では本当に強いんだと思います。デビューした頃、よくディープインパクトに似ていると言われてましたが、いつも一生懸命走るところも、あの馬に似ているかも。
常に圧倒的一番人気に推される馬を任されるようになって、ようやくGIを勝てたのが嬉しかったのか、今年絶好調の鞍上・横山騎手は本当に嬉しそうでした。

ブエナビスタの次走は宝塚記念だそう。ジャガーメイルも出るでしょうし、有馬記念で差し比べに負けたドリームジャーニーも出てくるでしょう。楽しみですね。

再来週のダービーは、おそらく一番人気になるヴィクトワールピサで出走予定だった武豊騎手が結局乗れないことになったとか。うあー一体誰が乗るんでしょう。今年は有力馬がたくさんいて、「どの馬も無事で出走できるといいね」とか言われてましたが、ここにきて一番人気予定の馬の鞍上が出走できないとか、あまり無かったことかも。気になるなあ。
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