2010年5月23日日曜日

[2010年オークス]同着

レースを見ていたときは、内(サンテミリオン)が勝ったと思いました。スロー再生で見たときは、外(アパパネ)が優勢と思いました。が、結果は同着。あれが同着なら、ダイワスカーレットとウオッカも同着でよかったんじゃないのーって思っている人は多いはず。

今年は牡馬が面白い分、残念ながら牝馬路線が微妙な感じで、レース前はオッズがそれを如実に示していました。阪神JF,桜花賞を勝って、世代では勝負付けが済んでいるように思えるアパパネが、1番人気ながら4倍を超えるオッズ。しかも前日は大量投票があったとかで、ショウリュウムーンに人気を譲るような、薄氷の1番人気。

ただ、レースが終わってみれば、悪化した馬場も関係なく、強い馬が強いレースをしたなあと思いました。アパパネは人気通りに抜けてきたし、2着はパドックでもよく見えたサンテミリオン。5着にはオウケンサクラが入ってましたし、桜花賞2番人気だったアプリコットフィズが6着。3着4着はおそらく馬場悪化が良い方向に向いたタイプな気がしますが、上位馬はこれからも重賞でそこそこ活躍しそうな気がします。

そんな私はというと、パドックでサンテミリオンが良く見えて、流した先には入れながら、アパパネを嫌ったために馬券を外してしまいましたが、まあパドックでサンテミリオンがよく見えたということで、次につなげよう(笑)

さて、いよいよ来週は近年稀に見る粒の揃った日本ダービーです。ただ今年は馬は無事に駒を進めたのに、人がそうはいかなかったようで、今週はローズキングダム騎乗予定だった小牧騎手が騎乗停止でアウト。1番人気予定だった武豊騎手も欠席だし、これから他の人が抜けたりしないことを祈ります。そしてお天気のダービーデーを。

2010年5月16日日曜日

[2010年ヴィクトリアマイル]ブエナビスタの末脚

好天に恵まれたヴィクトリアマイルデー。暑くも無くとても気持ちのいい一日でした。

今年で5年目の牝馬マイルGIは、このところ牝馬戦線には例年のように牡馬混合でも海外でも通用するような逸材が排出されているだけに、例年ものすごく人気な馬が出てくるレースですが、今年も海外GI帰りの実力馬ブエナビスタとレッドディザイアが出走して結構盛り上がりました(我が家の中では)。

ただ、今年の馬場は天候と同じく異常ですよね。いや、異常な天候の中、ダービーまで芝を綺麗に保たせるためなのかもしれませんが、外は伸び放題。前のこりとか、日本レコードとか、とにかく時計が速くて前が止まらないという印象があり、レースもそれを反映したものが多かったように思います。そういう意味では後ろから差してくるであろうブエナビスタにとってはやや不利なんじゃないかなーと思いつつも、先週のNHKマイルが最後方からの差し切りでしたからね。ああいう末脚が見られるか、わくわくしていました。

そして、思った通りの展開。先週と同じように1000m57秒台で通過、4コーナーを回った時点で、走っていた18頭が横にずらっと並びました。後方を追走していたブエナビスタは、レッドディザイアを前にみつつ、大外を走ってきましたが、先に抜けたのは、先行していたために、有利な内を走ることができた伏兵のヒカルアマランサス。ブエナビスタはものすごい勢いで伸びてきましたが、最後はうあー間に合うかーって感じで、スタンドの歓声もものすごかったです。ぎりぎり間に合わなかったかと思いましたが、スローで見たら最後きっちり差し切ってましたねえ。掲示板には写真判定にもならずに、1着に11番、2着に2番が点灯しました。



3着も内から伸びてきたニシノブルームーン。レッドディザイアはぎりぎり届きませんでした。3着以下は枠順とか、直線の位置取りとかでどうにでも変わりそうな感じでしたが、一頭後方から追走して、最後も不利な大外を飛んできたブエナビスタは本当に強いなあと思いました。こういう脚質の馬って、レースのペースが向いてなかったとか、馬場が前有利だったとか、いくらでも言い訳できるんですよね。だからあまり信用ならないというか、それならレースを自分で作れる先行・逃げができる馬が私は好きなのですが、ブエナビスタは必ず来るという意味では本当に強いんだと思います。デビューした頃、よくディープインパクトに似ていると言われてましたが、いつも一生懸命走るところも、あの馬に似ているかも。

常に圧倒的一番人気に推される馬を任されるようになって、ようやくGIを勝てたのが嬉しかったのか、今年絶好調の鞍上・横山騎手は本当に嬉しそうでした。



ブエナビスタの次走は宝塚記念だそう。ジャガーメイルも出るでしょうし、有馬記念で差し比べに負けたドリームジャーニーも出てくるでしょう。楽しみですね。



再来週のダービーは、おそらく一番人気になるヴィクトワールピサで出走予定だった武豊騎手が結局乗れないことになったとか。うあー一体誰が乗るんでしょう。今年は有力馬がたくさんいて、「どの馬も無事で出走できるといいね」とか言われてましたが、ここにきて一番人気予定の馬の鞍上が出走できないとか、あまり無かったことかも。気になるなあ。

2010年5月9日日曜日

[2010年NHKマイル]ダービーが楽しみになってきました

皐月賞組も何頭か回ってきていたNHKマイル。直前の人気ではダノンシャンティとサンライズプリンスが人気を分け合う感じでしたが、実際のところ、ダノンシャンティは戦ってきた相手が違うかなぁとは思ってました。

実際違いましたねぇ。芝1600mの日本レコードになる1分31秒4というタイムは、昨日の東京のレースも高速だったから多少割り引く必要があるかもしれませんが、それにしても向こう正面で最後方(さらに後方の2頭はペースについていけてなかった)を走っているダノンシャンティがテレビに映ったときは、「あらーそこでいいの、アンカツさん」と思ったんですけどね。直線も大外回すし、「ムリかな、これは」と思ったら、前にいた馬をすべてごぼう抜き。1000m通過が56秒台という3歳マイル戦にしては速すぎるレベルで、どう考えても前が残るわけがなく、ダイワバーバリアンがいた辺りが良かったんじゃないかなーと思います。実際ダイワは先に抜けたサンライズプリンスの足がなくなったところを差して、勝てるかなというところまで行きましたが、その外を規格外の馬が抜けていったという感じ。ダノンシャンティは、たまたま後方にいたのと、ペースが異常だったのがラッキーだったとも言えると思いますが、最終的に上位に強いと思われていた人気馬が残ったこと、そして前残りが多かった今日の馬場状態を考えても、長い芝が覆っている大外をあの速度で走ったことで、ダノンシャンティの強さが際立ってました。ただ、すごく負荷のかかるレースでしたから、反動が心配かも。

久しぶりに牡馬が面白い世代というのは何度か書いていますが、今年こそ面白いダービーが見られそう。皐月賞馬ヴィクトワールピサはローテーション的にももちろん1番人気だと思いますが、このところ相性の良いNHKマイルを強い馬が勝ちましたし(しかもNHK→ダービーが得意な松国厩舎)、青葉賞を買ったペルーサも、東京2400mをすでに経験しているという意味では面白いでしょう。それに皐月賞組も掲示板に載った馬は大して差がなかったですし、今日リルダヴァルが頑張ったことを考えると、東京コースで一変する馬がいてもおかしくありません。面白いのは、おそらく3強として名前があがるだろう馬の馬主が、いままでGIに縁のなかった馬主ばっかりだということ。しかもダノンシャンティは、生産牧場がダーレーです。こんなところにも、いやこんなところだからこそ、経済構図が変わってるんだろうなあと思う今日この頃です。

いやー本当にダービー難しいですね。ただ、皐月賞前からダービーはペルーサと思ってたので、迷わないようにしなくちゃ。